イタリア09夏8日間の旅の紀行文


8月27日(木)

朝食はバイキング形式。パン、ハム、ソーセージ、チーズ、スクランブルエッグ、赤グレープフルーツジュース。コーヒー、フルーツポンチ、黄桃、ヨーグルト、野菜なし。
木槿の花が咲いていたので写真撮る。植物は日本の夏花と同じものが咲いている。34名いざミラノ観光だ。バスは8日間同じ。添乗員は若い男性渡邉さん。運転手はイボさん。とてもハンサム。
座席は青組・赤組半分に分け日変わり交代制。渡されたイヤホンガイドをしっかり首にかけて。煉瓦や大理石建物の中に、赤や黄色、青の線のオブジェが飛び込んでくる。糸を表しミラノが繊維産業の町であることの象徴するものみたいだ。
スホォルツェスコ城の中を歩いてみる。オペラ劇場のスカラ座は、パリのと比べて地味だが、パリより古い。中はベルディのピアノや楽譜の展示があるようだが、本日リハーサルが入っていて入場不可とのこと。
オペラ座の真向かいの建物に、偶然ダビンチの未公開のデッサンが展示されているというので入った。夫はさっそくデッサンポスター買った。精巧で緻密だ。
この建物の右脇にアーケードがある。ヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレリア。真ん中の十字路にアーチ状のガラスの天井、フレスコ画。床のモザイクがしゃれている。ヴィトン、グッチ、高級ブティックが並んでいる。なんと十字路の一角にマクドナルドもあった。
ガレリアを抜けたら、おお美しいドウオモ〔聖堂〕だ。イタリア最大のゴシック建築の大聖堂。空に伸びる135本の突塔。真っ白な肌。2245体の彫像で飾られている。中は太い大きな白大理石の柱。なんといってもいくつもの長い窓を彩るステンドグラスがきれい。
昼食は、リゾット、ミラノ風カツ、ミルフィユ。午後一番に予約の取れた「最後の晩餐」を見る。本当にラッキーである。日本の旅行業者の実力を見る思いがする。サンテ・マリア・クラツィ教会の脇のドミニコ派修道院の食堂に描かれている。15分毎に25名の入れ替え制だ。テンペラと油絵の具で描かれているので、フレスコ画と比べて持ちが悪く損傷を受け易いとのことであるが、柔らかな色だった。前方で、人物一人ひとりの表情を丁寧に見た。次ぎに、部屋の後方に下がり、全体像を眺めた。私が立つ部屋の前に、もう一つ食堂があり、その窓の奥の景色までつながって、遠近法の絵なのに立体的に見える。素晴らしい。
見学を終えて、次のチームが見ている間、ボーッと立っている夫の元に、中国系アメリカ人の娘さんが質問してきた。またもやパリの時と同様に英語ができると勘違いしたらしい。しかし、今回はそばには野本先生がいないので、耳をそばだてて、質問を聞いたそうだ。久喜工高時代のALTのジョセフのおかげで英語の単語のいくつかが分かったらしい。要約すると、「最後の晩餐を個人で見に来たが、受付で予約していないのでダメと言われた。どのくらい前に予約すると見られるのですか?」と言うことらしい。それに対して、「1ヶ月ぐらい前に旅行業者が予約を入れても、取れるかどうか分からないぐらい難しいらしい。」と答えたようだ。悲しい顔をして去っていったそうだ。
私は、見学後、通りの向こうのお店らしき所へ突入し、手振り身振りで、初めてジェラードを買って食べた。美味しい。他のツアー客にも教えたら、みんな買いに行っていた。
教会のそばの露店販売のお兄さんから1ユーロでの絵はがきセットを買った。安すぎ。このあと、4時間バスで宿のあるメストレーへ移動。
夕食は、ツナトマト味パスタ、白身魚ソテートマトソース、ヨーグルトムース。同じテーブルの大学生とママの親子と一緒に白ワイン飲んだ。今日のホテルもいい。満足。

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