イタリア09夏8日間の旅の紀行文


8月29日(土)

イタリアに来てから朝食野菜なし。そんな中、今朝はスイカやメロン、リンゴなどフルーツがたっぷりあってうれしい。
今日は、ピサの斜塔だ。ピサの駐車場からシャトルバスに乗り換えた。ピサは斜塔が一本突立っているわけではなかった。隣合うドウオモから、ひょっこり手を伸ばしているようだ。垂直じゃないおもしろさ。高さ552m、傾斜角度5.5度南に傾いている(今も)。洗礼堂、ドーム型の建物。階段を上がり、上からドウオモ、ピサを見る。ドウオモ【大聖堂】の中は、天井画であふれている。きらびやかだった。
見学後、門の集合場所に、白く顔を塗り白い服の男。身動きせず像のふりしたり観光客にちょっかいをだしている。路上芸人風で、写真を一緒にとったりしてチップをもらっている。帰り道にそってみやげもの店が並ぶ。木でできたあやつり人形がいっぱいつり下げられ売られていた。
バスに乗る前に、夫がトイレに行った時のこと。いきなりアフリカの民族衣装を着た若い女が近づいてきて、小さな段ボールを夫のズボンの右ポケットにかざし話しかけてきた。物売りと思った夫は「いらない、いらない」と言って断ろうとしたその瞬間、その段ボールの下から、ひも付きの財布を抜き取ろうした。ものすごく素早い。ひも付きだったので、黒いひもが見えた夫は、その女の腕をつかみ「何するんだ」と大声を出したら退散。しばらくして同じツアーの女性もやられそうになったという話。隠れていて日本人観光客とみたら出てくるのだろう。ピサの芸術的傾きとともにスリ事件もしばらく語り草になりそうだ。
次の観光地は古い街並みが残る歴史地区シエナへ。昼食のレストラン。きしめん風パスタきのこソース。今まで食べたパスタの中で一番おいしかった。キャベツなすの重ね煮。パンナコッタプルーベリーソース
街の建物はレンガ色の濃淡で、あとは緑。よけいな色がない。狭い通りを入る。噴水、ドウオモ。彫刻がシンプルだから大理石の色がひきたつ。気に入り写真何枚も撮った。カンポ広場。美しさで名高い広場。中央に向かって低くスロープになり扇型。みんなスロープにすわり正面のププリコ宮殿、今の市庁舎、高さ120mのマンジャの塔をみている。
自由時間、私たちは広場全体を見渡せるカフェ店でカプチーノを飲んだ。私はトイレを借りた。入ったら電気を消された。なんとか用をすませたが、頭にきた。ウェートレスに真っ暗になり困ったと身振りで伝えたが、とりあわない。愛想なしだ。チェック(勘定)の時チップをあげたらとたんにニコニコした。これならチップは最初にあげた方が良いような気がするのだが。
この広場で、今も毎年「競馬」が行われていて、町を挙げて沸き立つそうだ。帰りはバスまで歩く。雨がぱらぱらと降り始めた。このあたりの樹木はコナラの木。どんぐりの仲間。途中、花婿花嫁のカップルにあう。ツアーの人たち一緒に気軽に写真におさまった。イタリア人は陽気で明るいと思った。
イタリアでも日本と同じ花がたくさん見ることができた。夾竹桃が多い。ムクゲ、サルスベリ、ペチュニア、ブーゲンビリア。
夕食は、途中のレストランへ。サラミソーセージ、クロスティーニ(オリーブやレバーのペーストをのせたトースト)ポークソテーフルーツアイスクリーム、赤ワイン。レストランに続くアプローチの小さな庭がよかった。 昨日の晩と同じホテルである。ホテルの前には移動遊園地が来ていてよる遅くまでにぎやかだった。夜見学に行った人もいたようだ。

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