高等学校の数学で、
数学IとA,数学IIとB...とありますが、どうちがうのですか?
高等学校の数学で、
数学IとA,数学IIとB...とありますが、どうちがうのですか?
平成15年度から始まる新教育課程の
「数学Ⅰ」と「数学A」、「数学Ⅱ」、「数学B」について答えると、
高校カリキュラム(数学)批判から抜粋
内容の要点
①「数学Ⅰ」は3つのテーマを扱う。
・方程式と不等式
・二次関数
・図形と計量(三角比)
今までの数学Aにあった「数と式」が数学Ⅰに復活したと言ってよいだろう。
高校数学の入門期の数学砂漠からの解放を唱って、「数と式」は数学Aに移った
はずなのに、現場の実態(数学Ⅰの前に数学Aの「数と式」を先に学ぶ)に追随
するようにして、またもや復活した。これにともない、「方程式と不等式」の理
解が、「二次関数」のグラフ無しで展開するため再びできない生徒が急増するだ
ろう。
また、この数学Ⅰは「個数の処理」と「確率」がはずされたので、現実的なも
のとのむすびつきがいっそう弱くなり、抽象的な数学の低いレベルのものだけに
なっている。この数学Ⅰだけで履修を終わる生徒にとって国民的な共通教養とし
ての数学というにはおそまつとしかいいようもない。
②「数学A」は3つのテーマを扱う。
・平面図形
・集合と論理
・場合の数と確率
中学校から移行される図形領域の内容も「平面図形」には含まれる。「確率」
の問題は、意味(場面)を把握し、数学の問題として問題設定をする総合的なち
からを養うのによい分野である。
③「数学Ⅱ」は4つのテーマを扱う。
・式と証明、高次方程式
・図形と方程式
・いろいろな関数
・微分積分の考え
いまより標準単位数が増加した。いまの「関数の値の変化」から「微分積分の
考え」と名称に微積分がもどってきた。今までのような難しい微積分ではなく、
意味の理解できるような微積分になるよう自主編成が望まれる。国民的な共通教
養としての数学にふさわしい微積分の展開が大切である。
④「数学B」は4つのテーマを扱う。
・数列
・ベクトル
・統計とコンピュータ
・数値計算とコンピュータ
コンピュータを扱う科目は数学では、数学Bだけになってしまった。いまの数
学と比べると様変わりである。教科「情報」ができたせいでもあるが、数学Bで
の扱いは現実的には困難となるだろう。パソコン室が1つしかない現状では、「情
報」と授業がかち合い実施が困難となるからである。また、数学科の教員が教科
「情報」の指導をする羽目にもなりそうで、多難な時代が来そうである。