はじめまして。
突然ですが宿題なのに判らなくて困っています。
複素数平面上においてzは原点を中心とする半径1の円周上を
動く。
z -i
w=___
z-1-i
とおく
点Zの描く曲線と絶対値wの最大値とそのときのzの範囲を求
めよ。
という問題を教えて下さい。
はじめまして。
突然ですが宿題なのに判らなくて困っています。
複素数平面上においてzは原点を中心とする半径1の円周上を
動く。
z -i
w=___
z-1-i
とおく
点Zの描く曲線と絶対値wの最大値とそのときのzの範囲を求
めよ。
という問題を教えて下さい。
複素数関数は大学で学ぶので、私には難しすぎます。しかし、
答えられないのも悔しいので、コンピュータで作図を試みま
した。すると下図のようになりました。

z=1のとき、w=1+i
左向きに単位円上を回転しながらz=iに近づくと、
wはiを中心とした半径1の円を描きながら左側から0に近
づいていく。
さらに、zが-1に近づいていくと、wは\(\frac{3}{5}\)+\(\frac{1}{5}\)iに近づき、
zが-iに近づくと、wは\(\frac{4}{5}\)+\(\frac{2}{5}\)iに近づき、zが1に戻る
と、wは1+iに戻る。wの円は左回転で描き、スピードは
はじめ大きく、あとほど小さくなります。
上の軌跡は、ソフト「十進BASIC」のプログラムの中に
あった複素数のを利用しました。
wの絶対値は原点からの距離だから、最大値はw=2iのと
ころである。z=\(\frac{4}{5}\)+\(\frac{3}{5}\)i のとき、|w|=2……(答)
帰りの車の中で、途中までした話の続きです。
途中で終わって、気がかりなので、筆を執りました。
(武田談:学習会の帰りの車の中で、話題になったものを
手紙に書いて送ってくれました。レポート用紙4枚に及ぶ
ものですが、wが円とは予想つかないのを前提にした方の
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
内容を要約して掲載します。有り難うございました。)
なお、この質問の一般形
az+b
w=────
cz+d
(ad-bc≠0)は、1次変換またはメビウス変換といい、
これは、円円対応の性質があることを初めに紹介しておく。
さて、まず与えられた変換の逆変換を考える。
(1+i)w-i
z=────────
w-1
_
{(1+i)w-i}(w-1)
=───────────────
_
(w-1)(w-1)
_ _
(1+i)ww-i(w+w)-w+i
=─────────────────
_ _
ww-(w+w)+1
ここで、z=x+iy、w=ξ+iηとおく。
両辺の実部と虚部を比較して、
ξ2+η2-ξ
x=──────────
ξ2+η2-2ξ+1
ξ2+η2-2ξ-η+1
y=─────────────
ξ2+η2-2ξ+1
ここで、分母のξ2+η2-2ξ+1≠0に注意する。
=(ξ-1)2+η2
x2+y2=1に代入する。分母を払えば、
(ξ2+η2-ξ)2+(ξ2+η2-2ξ-η+1)2=(ξ2+η2-2ξ+1)2
ここで、ξ2+η2-2ξ+1=A(≠0)とおけば、
{A+(ξ-1)}2+(A-η)2=A2
A2+(2ξ-2η-2)A+(ξ2-2ξ+1+η2)=0
A2+(2ξ-2η-1)A=0
A≠0で両辺を割って、
A+(2ξ-2η-1)=0
ξ2+η2-2ξ+1+(2ξ-2η-1)=0
ξ2+η2-2η=0
ξ2+(η-1)2=1
軌跡の点は、中心i、半径1の円周上にあることが分かる。
この逆も言える(省略)ので、
wの軌跡は|w-i|=1である。
武田先生こんばんは。先日はごていねいなメールをありが
とうございました。私の方のHPにはまだまだ訪ねてくれる
人が少なく、あちこちのネットで宣伝してまわっているとこ
ろです。これからもよろしくお願いします。
さて、質問135については、以前先生のホームページに
出たときに解答を考えていました。メールを出すタイミング
を逸してしまいまして、今更蛇足になりますが、コメントさ
せていただきます。
なお、村嶋健吾先生の解答でも指摘されていますが、1次
分数変換では円は円に対応します。それについては、以下の
ような本が参考になります。
高木貞治 著 「代数学講義 改定新版」
共立出版 第1章 §4~6
梅沢敏夫・後藤達生 共著 「複素数と幾何学」
培風館 6章 円々変換
「代数学講義」の方が説明は丁寧だと思いますが、「複素
数と幾何学」の方が簡潔で、短時間で調べ上げるにはそちら
の方が良いと思います。また、「複素数と幾何学」の方は、複素平面を用いて豊富な幾何の解説をしています。私は他に
この様な本を見たことがありません。ご参考までに。
質問135に対する1つの解答例
w = ( z - i ) / ( z - 1 - i ) より
z = { ( 1 + i ) w - i } / ( w - 1 )
| z | = 1 に代入して
| { ( 1 + i ) w - i } / ( w - 1 ) | = 1
| ( 1 + i ) w - i | = | w - 1 |
| ( 1 + i ) w - i |2 = | w - 1 |2
________ ___
{(1+i)w-i}{(1+i)w-i}=(w-1)(w-1)
_ _
{(1+i)w-i}{(1-i)w+i}=(w-1)(w-1)
これを整理して、
_ _
ww+wi-wi=0
_ _
ww+wi-wi+1=1
_
(w-i)(w+i)=1
___
(w-i)(w-i)=1
| w - i |2
| w - i | = 1
よって、w の動く軌跡は i を中心とした半径1の円。
wの絶対値の最大値は2でそのとき w = 2i 。
1行目の式に代入して、z = \(\frac{4}{5}\) +\(\frac{3}{5}\) i